ファルコンS

3月に移行されて初の施行となった去年はあまりに酷いレベルだったので、先行きが不安なレースだった。
だが一転して、今年はかなり強力なメンバーが揃ったと思う。アドマイヤホクトのクリスマスローズSの勝ち時計1.08.0は、馬場状態を考慮すれば、過去の2歳スプリント戦の中でも1,2を争う超好タイム。そのときデビュー2戦目にして3着に入ったダノンムローも大きな差はないし、そのダノンムローを次走で破ったサクラゼウスも、ダノンに不利があったとはいえ、未勝利戦の時点で1.08.6という古馬1000万並みの好タイムを叩き出していた実力馬だ。
もともと晩成傾向の強いサクラバクシンオー産駒でこの時期からこれだけの素質馬が続出しているのが頼もしい*1。さらにこの世代のこの路線にはアストンマーチャンが控えている。今年の3歳勢はいずれ古馬スプリント界を制圧するかも。



有力馬で唯一血統の趣が違うダノンムローは、父Gone West。この産駒の戦績を競馬場別に見てみると、東京と中京での成績が圧倒的に悪いことに気づく。

  • 東京 ( 2 6 4 41 ) 勝率3.8%、回収率5%
  • 中京 ( 0 2 1 26 ) 勝率0%、回収率0%

これ以外のすべての競馬場で勝率10%を超えていることから、血統的に「左回りが下手」である可能性はある。武豊は「この馬は左回りのほうがいい」と言ったらしいが、果たしてどうなるだろう。
一方、サクラバクシンオー産駒は全体的に中山と阪神の成績が悪く、平坦コースほど成績が上昇する。アドマイヤホクトやサクラゼウスにはプラスの材料だ。
人気が偏りそうなアドマイヤホクトは、外からかぶせられると朝日杯の二の舞になってしまう危険性があって強く信頼できない。サクラゼウスの単勝が面白いかも。


◎サクラゼウス

*1:アドマイヤカリブみたいな未来もあるかもしれないが