市川S

メジロハンターは最近は控える競馬が板についてきた。アポロノサトリとシンボリウエストもこの距離では先行しないだろう。スピニングワールドはもちろん最後方。このメンバー構成で開幕初日なら、やはり人気薄の先行馬から入るのが筋だろうか。
登録時点ではアドマイヤカリブ、マルカジーク、シルクトゥルーパー、ピサノグラフといった面々の名前もあったが、軒並み回避してしまった。ブランシュネージュも取り消し。こいつら全部切って穴狙いすれば高配当が期待できたと思うんだけど、残念。



本命はヨイチサウス。
福島戦績( 3 0 1 1 )。中山戦績( 2 3 1 7 )。それ以外( 0 0 1 14 )。
福島と中山以外の競馬場では全く振るわない。距離も芝の1200限定。末脚はキレない。時計勝負は苦手。かといって道悪もダメ。外枠も2年前に1度連対したきりで負け続けている。スピードを感じさせない渋いスプリントホースだ。
だが裏を返すと、「時計がかかる福島&中山の芝1200の良馬場で真ん中から内枠」を満たせば( 5 2 1 0 )という素晴らしい安定感を誇る馬でもある。かなり限られた条件だが今回はそれが整いそうだ。枠順は3枠6番。ナンヨーノサガとの兼ね合いさえうまく行けばラチ沿いを通れる。あとは中山競馬場の馬場状態が問題。
せっかく最終レースに組まれたので、土曜の馬場を見てから取捨を決めたい。去年の市川Sと違って開幕週に移行されたが、どうせ暮れの中山は時計は遅くなりがち。01年や04年のような超高速馬場でない限り準オープンでもおそらく1分8秒台中盤〜後半にはなるだろう。9秒台になれば理想。
オープン4着の実績もあり、1600万下で僅差で掲示板に載ること実に5回。近走も着差を見ればそれほど大きく負けてはいない。自分の得意条件に持ち込めればキッチリ変わってもおかしくない。



対抗はフラワリングバンク。うまこぱん氏*1によると想定7番人気とのことだが、ホントにそんな人気がないならこっちを本命にしてもいい。
この馬も先行力をいかす競馬で好走するタイプ。勝ったレースもそうだが、むしろ帆柱山特別3着、心斎橋S3着、トリトンS5着、京洛S3着など、追い込み決着の展開に抗って先行勢の中で最先着を果たしてきたレースのほうが評価できる。地味な馬なので未勝利戦以来一番人気になったことがないが、着差は常に僅か。あとは流れ1つだ。
4〜6月は不調期間だったようだが、近走で戦ってきた相手を見ても、先行馬が残る展開になればいつでも準オープンくらい卒業できる。こちらは1分8秒台前半でも対応できるのでヨイチサウスよりも好走の可能性は高い。阪神で走ってるので急坂も苦にしないだろう。むしろ関東への遠征がどう出るかが課題。



他に先行馬といえば、もちろんヒシフェアレディとエムオーウイナーも消せない実力馬。ただこの2頭はどちらかと言えば時計勝負の前残りを得意とするタイプだけにヨイチサウスとは一緒に来ないかも。



◎ヨイチサウス
○フラワリングバンク
▲ヒシフェアレディ
△エムオーウイナー


まいった。中山3R、2歳未勝利で1.08.6とは。尋常じゃないくらい速い。
これなら古馬準オープンなら1分7秒台前半。ヨイチサウスはおろか、フラワリングバンクすら厳しそうだ。


◎エムオーウイナー
○ヒシフェアレディ
▲スピニングノアール
△タケショウレジーナ

人気でもエムオーに逆らいにくくなった。ヒシフェアレディに一矢報いてほしいが、枠が外過ぎるかなぁ。
高速馬場向きの差し馬が2,3着あたりに届くかも。