アイビスサマーダッシュ

今年からアイビスサマーダッシュが7月の開幕週に移行されたため、枠順の影響は少なくなった。それなら「斤量比」をまず頼るのが筋だろうか。あえて枠順発表前に予想してみる。


今年の登録メンバーで、前走の馬体重を参考に「斤量比」を算出してみた。

  • 10.0% ウェディングバレー
  • 10.6% カネツテンビー
  • 11.8% キーンランドスワン
  • 11.1% コスモラブシック
  • 11.7% サチノスイーティー
  • 11.9% ステキシンスケクン
  • 12.4% スピニングノアール
  • 11.3% ダイワメンフィス
  • 11.2% チアズヒカリ
  • 11.2% テイエムチュラサン
  • 11.3% プレシャスカフェ
  • 10.9% ホーマンテキーラ
  • 10.8% マリンフェスタ
  • 11.1% マルターズホーク
  • 11.0% リガードシチー


12.4%のスピニングノアールが新潟1000㍍で( 1 1 2 0 )の戦績を残しているため「斤量比」の効果が一見疑わしく思えてしまうが、スピニングノアールが連対したのはあくまで500万条件での話。去年の疾風特別3着のときは単勝185倍のケイビイスパイダーを捕まえきれなかったし、アイビスサマーダッシュ3着のときも上位2頭からは完全に離されていた。追い込み脚質も直線コースには不利。重賞レベルになると本質的には苦戦を強いられるはずだ。
11.9%の3歳馬ステキシンスケクンも、人気に比べると危険のほうが大きいだろう。53㌔の斤量は軽いが、それ以上に自身の馬体重が軽すぎる。これほど軽い馬が準オープン以上の直線レースで連対した試しは、今のところ一度もない。この馬が勝つには巨漢馬に負けないほどのパワーが必要になる。



注目したいのはマリンフェスタ。470㌔を優に超える牝馬だが、まだ3歳であるため負担重量はわずか51㌔ですむ。そしてすでに4月の新潟1000㍍・はやぶさ賞で5馬身差の圧勝経験がある。この馬のスタートダッシュは直線コースではかなりの武器になるはずだ。
前走は古馬オープン・バーデンバーデンCに挑戦し、テンの3ハロン32.4という猛ラップで逃げて、ダイワメンフィスから0.2秒差の4着に粘った。スナークスズラン、オーゴンサンデーが上位に絡んでくるような厳しい流れに耐えたのは収穫だった。この臨戦過程は去年のテイエムチュラサンにそっくり。二匹目のドジョウ狙いになってしまうが、今年のマリンフェスタにも善戦以上の期待をかけていいだろう。


◎マリンフェスタ
○ホーマンテキーラ
▲ウェディングバレー
△マルターズホーク


相手はフサイチホクトセイかと思っていたが、回避してしまった。
「斤量比」で有利なのは他にホーマンテキーラとウェディングバレー。ホーマンテキーラは新潟初参戦で適性は未知だが、去年夏の小倉では高速決着にも対応しており、スタートダッシュ次第で十分勝負になるだろう。
ウェディングバレーは新潟直線のプロフェッショナル。休み明け2戦はいいとこなしだが、断トツの「斤量比」10.0%が示すように得意コースで一変する可能性はある。


大穴ではマルターズホーク。厳しいとは思うが「斤量比」は悪くない。ドサクサに紛れて3着くらいなら。今年もきっと、新潟開催で一回くらいは。