ヴィクトリアマイル

折り合いを欠いていたラインクラフト。出遅れ気味のスタートを切ったことが全体のスローペースにも繋がった。ローテーションにもかなり問題があった気がする。勝ち馬と能力差はないはずだが、負けるときはこんなもんか。
一番強い競馬をしたのはエアメサイア。去年オークスでシーザリオを追い詰めたのはダテではなく、東京向きの鋭い瞬発力がある。今回は大外枠が厳しすぎた。
ディアデラノビアは思ったほど伸びず。どうも他の馬を気にして走っているように見えるのは俺だけだろうか。こういうタイプは格下相手にも取りこぼす危険があって狙いにくい。
前走挟まれる不利で惨敗して人気を落としていたコスモマーベラスがあわやの4着。今回は馬場と展開に恵まれたとはいえ、先週に引き続き東京マイルのフジキセキは怖い。地味なのでGIになるとどうしても人気を落とすタイプだが、実力はある。来年の伏兵。
5着アグネスラズベリはいきなりのGIでこれだけやれれば上出来。スプリント戦線ならGIでも好勝負できそうだ。


2年ぶりに勝利を収めたダンスインザムード。最高の枠を引き当てたとはいえ、難しい馬で無事GIを乗り切った北村宏司を素直に褒めたい。
ただ前半1000が59.7というスローな展開になった分だけ追い出しを我慢できたのが大きかった。こういう展開で東京の内から抜け出してくるというのは、秋の天皇賞で2年連続見せてきたお得意のパターン。これが安田記念になると今回より流れが2秒以上速くなる。まぁペース自体はこなせるはずだが、直線でもっと早めに後続が押し寄せてくる展開にはあまり耐性がない。次に繋がるかとなると微妙だろう。