高松宮記念

土曜の中京を見て愕然とした。馬場が思いっきり変わっとる。1000万のアグネスラズベリが1.08.1。3月の高松宮記念の歴史を振り返っても、これより速いタイムが出たのは04年のサニングデールの1.07.9のみ。
04年の1000万条件ではワンダーシアトルが1.08.5のタイムが出ていた。そこから考えると明日の高松宮記念はおそらく1.07.7くらいの決着か。明日は芝のレースも多いし内は多少荒れてくるかもしれないが、時計勝負になるのは間違いないと思う。
となると予想を少しやり直す必要がある。



でも本命はやはりカネツテンビーで揺らがない。


去年の秋風Sで、先行集団から一頭だけ余裕の手応えで抜け出して突き放したカネツテンビーが刻んだラップは33.6-34.1。これから考えると翌日のスプリンターズSに出ていても3〜5着には入っていた可能性が高い。それを裏付けるかのように年末のCBC賞では上がり最速34.4の末脚でシンボリグランと同タイムの2着。この馬が実力を発揮できる展開になれば、今の超低レベルスプリント戦線ならGIでも先頭でゴールを駆け抜ける可能性はある。
抜群の調教の動きと、一介のヒモ穴に過ぎないとされている高オッズ、そして圧倒的な中京実績( 2 1 0 1 )まで考慮すると、軸はこれ以外考えられない。
3.1秒も離された福島民友Cは明らかに重馬場が敗因*1。前走シルクロードSは9着とはいえ上がり最速34.1の末脚で0.3差まで差を詰めている。このときは津村が前半から行きたがるカネツを抑えすぎていた。これは札幌日刊スポーツ杯で負けたときと同じ。
今回は秋風Sでカネツテンビーの強さを引き出した穴男・江田照男が騎乗する。秋風Sと同じく先行策をとれれば、時計勝負はむしろ臨むところだ。



対抗はシーイズトウショウ。中山で輸送負けするのはいつものことで前走の負けは想定の範囲内。カネツテンビーに負けず劣らず、この馬も( 2 0 1 2 )とかなりの中京巧者。着外の2戦は、サニングデールから0.2秒差5着の高松宮記念と、中京とは思えないほどスローの展開を強いられた04年のCBC賞の0.4秒差7着なので、実質的にはほぼパーフェクトに近い。
しかしこれはちょっと人気しすぎ。カネツテンビーからの馬連では60倍ちょっとしかつかない。大スポの予想オッズでは430倍だったんだけどw



あと気になるのがゴールデンキャスト。毎年小倉でスプリント1分07秒台の時計を体感してきた。中京戦績( 0 0 0 4 )だが、着順ほど大きくは負けていないし、去年の高松宮記念では0.6秒差の6着。ちなみに去年秋のスプリンターズSでも7着。GIで先着を許したデュランダル、アドマイヤマックス、プレシャスカフェ、カルストンライトオ、ナイキアヘッド*2といった強豪がいない今回なら、意外とやれるかもしれない。
単勝万馬券になるほど抜けた最低人気というのはひどい。



◎カネツテンビー
○シーイズトウショウ
▲ゴールデンキャスト
△マルカキセキ
△キーンランドスワン
△ラインクラフト


時計勝負に耐えられそうな馬を中心に選んでみた。マルカキセキは調子悪そうなので斬る予定だったが、せっかく吉田稔を鞍上に迎えたというのに人気がなさすぎる。
他にもシンボリグラン、オレハマッテルゼ、ネイティヴハートなど気になる馬はたくさんいるが、点数広げすぎてもしょうがない。


3着争いはさすがに自信ない。
150倍はかなり不本意だが、◎○の古馬牝馬2騎の馬単が本線。

*1:ちなみに中京で唯一負けたレースも、重馬場で1.8秒差の大敗だった

*2:未練がましい