大阪杯

GI戦線を彩ってきた馬が多く出ていて人気が割れているけれども、どれも休み明けだったり、近走負けが続いてたり、ピークを過ぎた感が強かったりする。先日も中山記念では勢ぞろいした人気馬がまとめてウインブライトやラッキーライラックに捻られてしまい、金鯱賞組もダノンプレミアムはおろかリスグラシューにも完敗した馬ばかり。アーモンドアイ、レイデオロシュヴァルグラン、スワーヴリチャードあたりはドバイに行っていてダノンプレミアムも回避しているし、本当にGIで勝ち負けできる状態にある馬というのは今回あまり多くないのではという印象を持った。

阪神2000内回りでGI級メンバーが揃えば、決して直線だけの瞬発力勝負にはなりそうもなく、ある程度ロングスパートで2000向きの距離適性が求められるレースになりそう。割れているオッズのわりには対応力によって結構着差のつくレースになるのではと思っている。

 

本命は三度連続でキセキ。有馬記念は大外から痛恨の出遅れ。そこから果敢にハナを奪って直線大いに見せ場を作った。最後はさすがに力尽きてしまったけど、高速馬場のスピード決着も荒れた馬場も問題なくこなす方だし、このメンバーなら主導権を握ってそのまま押し切れるのではないか。サングレーザーには2000の天皇賞で先着を許しているけど、あの条件でハナ差なら今回はこちらにかなり分があると思う。

対抗はペルシアンナイト。前走では少し離されて負けたけど、左回りと休み明けは全く走らない馬なのでむしろ健闘した方。叩いてから右回りのGIで突っ込んでくるお決まりのパターンが今回も炸裂するかも。一旦加速すると長い脚を使える馬で、道中の位置取りのしやすさを思えばマイルよりこれくらいの距離のほうが良さそう。去年もデムーロが乗っていたら勝っていたかもしれない。

 

この2頭は騎手も川田とデムーロで心強い。阪神2000の成績を2010年まで遡ると、勝率20%を超えているルメールデムーロ兄弟、 そして川田の4人の成績がずば抜けていて、他は10%を超えれば一流といったところ。ルメール不在のGIならやはりこの二人に託したい。

 

 

◎キセキ

ペルシアンナイト

 

 

ワグネリアンやサングレーザーは休み明けと騎手が不安。ステルヴィオも1800までか。エポカドーロとマカヒキは良い頃のデキになさそう。アルアインは人気が落ちて面白いけど時計のかかる馬場はどうだろうか。 

ブラストワンピースは末脚は一級品だけど、まだ全幅の信頼は置きにくい。ある程度時計の速い決着になったり内回り2000の忙しい展開になると、脚を引き出せないまま不発に終わる可能性が高そう。

エアウインザーはコース適性が高くて堅実だけど、GIをいきなり勝つほどの器には見えない。チャレンジCは1.58.3で圧勝だったけど、その日の1000万条件ではチャレンジCより道中1秒以上遅い展開から1.58.7の時計が出ているわけで、相手が走らなさ過ぎた。