ターコイズS

ハイレベルのローズS5着から清水Sを快勝したウインプリメーラの実力が上だけど、この馬は長い脚を使えるわりにエンジンのかかりが遅い印象で、去年も中山で内で揉まれて大敗している。好走はしても勝ち切れないかも。戦績から輸送にも多少の不安がある。
他は実質準オープンのようなメンバー構成。そして開幕週ながら芝1200の1000万条件で1分09秒台、2歳未勝利で1分11秒台の時計を要するようなパワーのいる馬場状態。


本命はウインクリアビュー。元々相手なりに走るタイプで、短距離戦や格上挑戦のG3以外では大きく負けていない。準オープンを55キロで好走している馬なので今回52キロは軽い。
東京や新潟でも好走していて場所を問わないタイプだけど、良い脚を使えるのは一瞬で、上がり勝負になるとジリ貧になる。一方で中山、福島、札幌、函館など時計がかかる直線の短いコースではラストの伸びが違う。今の馬場とコースが一番合いそう。出遅れ癖があってポジション取りは枠次第。内枠では5戦して2着3回、僅差の4着が2回と全く崩れていない。


相手はさらに大穴でエスピナアスール。準オープンで惨敗続きの6歳馬ということで今回ブービー人気だけど、最近は着順ほど大きく負けていない。春輿Sでルナ相手にハナ差の2着、秋風Sでは逃げてブレイズアトレイルから0.4秒差の6着など、中山1600では見せ場を作っている。いずれも55キロを背負って強豪牡馬相手での実績だけに、今回牝馬限定ハンデ戦で52キロなら面白い。
最近はマーメイドS以外は地味に好走が続いていただけに、前走何でもないレースで直線大失速したのが多少不安だけども、2秒差以上で大惨敗した直後に一変して大穴を開けるというパターンを過去に4回もやらかしてる馬なので、むしろ今回が狙い目か。


◎ウインクリアビュー
○エスピナアスール
▲トーセンベニザクラ
△ミッドサマーフェア
△ウインプリメーラ


人気サイドでは重賞を含む2勝のコース実績があるトーセンベニザクラ。昨年のこのレースも3歳馬ながら55キロのハンデを背負わされて4着に健闘している。
意外と人気がないのは唯一重賞戦線からやってきたミッドサマーフェア。この秋は府中牝馬S0.3秒差、エリザベス女王杯0.6秒差と健闘している。2000以上でまともに走ったのはフローラSだけで、戦績を見る限りこれくらいの距離の方が安定している。時計のかかる馬場も合いそう。