皐月賞

本命はカフナ。
福島2000でトーセンジョーダンの2歳レコードを更新。といっても過去3回しか行われてない条件だけど、道中スローからラスト2ハロンの上がり勝負という福島では珍しい展開で、先行して一気に抜け出した脚が印象に残った。
エリカ賞では控える競馬を試して、上がり最速をマークしたものの、道中の通過順がほぼそのまま着順になる展開に泣いて6着止まり。
ホープフルSでも後から。2.00.4の好時計で駆け抜けた先行2頭から離されはしたけど4着入線。このレースの上位馬がその後のクラシック戦線で大活躍したのは周知のとおり。
あすなろSでは先行して2馬身差の快勝。スローの道中からラスト3ハロン11.7-11.2-11.5という速いラップで2.00.6の好時計をマーク。この馬の上がり3ハロン34.1は、今年の小倉2000全33レースの出走馬で最速だった。
そして若葉S。緩みのないラップを2番手で追走、直線早めに抜け出して最後まで失速することなく堂々の2着入線。1.59.2という優秀な時計で皐月賞出走権をもぎ取った。

最初は「ローカルホースが厳しいラップの若葉Sで先行して粘りこんだ」という印象だったけど、それ以前のレースを見る限り、この馬の良さはむしろ先行策から繰り出される速い上がりにあると思う。上がり33秒台のような派手な数字を持たなくて一見地味だけど、それはこれまで小回り2000ばかりを使われてきたから。そんなキャリアの中で、すんなり2〜3番手につける安定した先行力と、上がり勝負への確かな適性、そして若葉Sのような厳しいラップの経験値も身につけた。血統も長い直線コース向きで道悪巧者のキングカメハメハ産駒。去年のエイシンフラッシュのように東京に替わって一気に開花する可能性を秘めていると思う。


◎カフナ
○サダムパテック
▲ペルシャザール
△ステラロッサ
△ダノンミル
△ナカヤマナイト