天皇賞・春

長距離戦は大勝負はしないことにしてるんだけど、阪神大賞典を見た時点で、本命はデルタブルースに決めていた。ラスト600㍍地点からのラップが10.9という瞬発力を問われる展開になって、勝負どころで後方に置かれてしまった分の差が最後まで響いて脚を余したレース。最後少しずつ詰め寄った末脚はトライアルとしては十分。京都替わりと斤量面で本番に向けてのプラス材料は大きい。混戦の天皇賞では最後は菊花賞馬の意地とスタミナがモノを言う。


菊以外での日本での実績が足りないとかも言われてるけど、明らかに体調が整ってなかった昨年の今頃を除けば、ジャパンC3着、有馬記念5着&6着など一線級相手にもそれなりに走っている。スタミナだけで勝負してたヒシミラクルよりはこっちのが間違いなく総合能力で上。この馬に足りないのは運だ。
今回も高速馬場になったのは痛いけど、3年前の菊花賞のときもそれなりに速い馬場での勝利だった。1〜2番手で4角を回ってこれれば勝てるだろうし、それ以外なら負けるだろう、という点ではあんまり馬場の影響は受けない気もする。


この馬をここで買いたい理由は騎手にもある。
中央入り以降まだGIを勝っていない岩田は、これだけ実力ある騎手でありながら「GIでは頼りない」とか言われがち。だが岩田がGIで3番人気以内の馬に乗ったのはこれまで僅か3回しかなく、ただ単に勝つ見込みのある馬に乗ってこなかっただけ。フサイチジャンクでGI勝ちを期待するほうがおかしい。いずれ必ずGI勝ち鞍を量産する騎手になるし、チャンスさえあればすぐにでも勝てる。その瞬間を狙い撃ちしたい。



◎デルタブルース
○ユメノシルシ



相手は少し捻ってユメノシルシ。穴人気してるけど、サンシャインSはラスト1000で先頭に立って粘ったラップが優秀で、勝ったアドマイヤタイトルよりも上の評価。そのアドマイヤが日経賞で直線前が詰まりながら4着だったことを考えると、一線級と実力的に大きな差はなさそうな気がする。
重い中山2200から軽い京都の外回りに替わるのも血統的にプラスだろうし、ドリームパスポートと同じフジキセキ×トニービンの配合でスタミナは結構ありそうだ。前にいける脚質も魅力。



ただ2頭ともそんなおいしいオッズでもないな。明日は久々にスタンド観戦。