淀短距離S

予想の段階で「エアジハード産駒に1200㍍は短い」ということに少し触れた。具体的には、1600㍍と1400㍍でそれぞれ200%と137%を誇る単勝回収率が、1200㍍では47%にまで落ちる。アグネスラズベリが能力にモノを言わせて下級条件でこの距離を3勝したとはいえ、それを除いてしまえばこの距離での勝率はたったの5%しかない。アグネスラズベリ自身も1200㍍で負けた3戦は全て距離短縮という臨戦過程によるものだった。今回はそれに加えてレース間隔も空きすぎた。53㌔が期待されて一本かぶりになってしまったが、ここまで考えれば危ない人気馬だったと言えたかもしれん。
今の京都は芝が深くて上がりがかかる。それもタマモホットプレイには味方した。京阪杯のときに書いたように「56㌔以下」の条件に実績が偏ってはいるが、近走では57㌔も徐々に克服しつつあったのでアグネスさえ沈めば順当勝ちか。渡辺が「今日は勝ちを意識して内を思い切って突いてみました」とかコメントしてたが、普段から勝つ気で乗れっちゅーの。こんな騎手が乗っている限り、結局この馬は人気サイドの時にしか勝てないのかもしれん。