セントウルS

中京の芝は「過去最速」の状態にあるようだ。初日は9Rの1200㍍で1.07.9。高松宮記念でもなかなか出ないタイムが500万クラスで出現してしまった。


こうなるとセントウルSは1分6秒台の決着が避けられず、レコードホルダー・シーイズトウショウが抜けた人気を集めることになった。でもあまり買う気がしない。ここ数戦でスプリント路線を引っ張る役割を務めてきたとはいえ、2戦連続で伏兵に差された挙句に当初の予定を変えてまで無理やり中京に参戦してきたあたり、かなり流れが悪いように感じる。こういう苦し紛れの強引なローテーションが奏功した例は記憶にない。そして開幕週の大外枠もどうか。かつてレコードを出したときは1枠からの発走だった。さらに毎年夏が終わると成績が落ちるタイプでもある。信用できない。


今年はスプリント重賞全て勝ち馬が異なっているように、狙うならもっとフレッシュな馬がいい。外国馬テイクオーバーターゲットは楽勝されてもおかしくないが、ここはもう少し穴を狙って3歳馬から入ろうと思う。
本命はウインレジェンド。CBC賞でも本命視して惨敗したが、内容は決して力負けではなかった。気性難のこの馬にとってはピンクの帽子もむしろ望むところ。快速馬が揃ってペースが速くなりそうなのも折り合いの面で都合がいい。素質は今のスプリント古馬には決して劣らないと思う。調教もよく走っているし、人気薄で乗り替わりの川田将雅も期待値は大きい。あとは高速決着に対応できるかどうかが課題になる。
現在12番人気で、単勝はおよそ40倍。おそらくこの馬の生涯戦績でこれほど人気薄になるのは後にも先にも今回だけではなかろうか。


◎ウインレジェンド
○エムエスワールド
▲ロードアルティマ


今年の馬券は単勝の調子が特にいい。今日のトリリオンカットの高配当に味を占めて、ここも単勝本線でいこう。
対抗は3歳馬エムエスワールド。ステイゴールド産駒の異常な中京巧者ぶり、最内枠、そしてこの人気のなさなら押さえておきたいところ。
高松宮記念を見る限りシーイズトウショウより強いであろうネイティヴハートが気になるが、時計勝負になるとどうしても届かない。先行力もあっていい枠を引いたロードアルティマに注意。