安田記念

難しい。
だがそれでも、オレハマッテルゼとかいう、低レベルの1200GIとスローの1400を逃げ切っただけの馬が安田記念で前売り1番人気になっている*1。この異常事態なら多少は勝負してみる価値がありそうだ。
確かに左回りで時計を競うのは得意だし、後から述べるように枠もいい。それでも、どう甘く採点しても、実力的には掲示板に乗れれば大健闘だろう。


オレハマッテルゼよりは僚馬カンパニーのほうが、一枚半くらいは上の実力の持ち主。前年のこのレースで前が詰まりながら5着に好走し、京阪杯では1.44.8の好タイムで3馬身半差の圧勝、産経大阪杯で並み居る中距離馬を撃破。いつGIを獲ってもおかしくない。
不安は馬よりもむしろ神・内田博幸にあって、まず中央の騎手からのマークがきつくなること。中央から見れば、もてはやされる地方ジョッキーにGIを勝たせたくはあるまい。もう1つは内田自身が東京マイルで今年14戦してわずか1勝。わりと人気馬にも乗っているわりには、ほとんどが二桁着順に沈んでいる。今のところ相性が良くないコースではある。



さて。
東京コースの内有利が最も騒がれたのがNHKマイルC、ヴィクトリアマイルの2週間。その後Cコースに替わって、オークス、ダービー。そして今週、Bコース仕様で行われることになった。
ダービーの週は雨の影響があったために度外視すると、オークス週の2日間と昨日土曜日の競馬には大きな共通点がある。外枠の方が活躍していることだ。5〜8枠と1枠に好走馬が集中し、2,3,4枠は壊滅状態である。
個別にスタート模様を検証していないので解釈に自信はないが、内有利があまりに騒がれすぎたために、スタート後に外枠の馬がドッと内に押し寄せてきて、内枠を引いた馬は挟まれてポジショニングが相当難しくなる、と考えれば辻褄はあう。その波に揉まれることなく先行できたら1枠の馬が有利、そうでなければ外枠の先行馬のほうが圧倒的有利というのが現状ではなかろうか。
そう考えると、外枠の先行馬で目立つのはオレハマッテルゼとバランスオブゲーム。だが前者は前述のとおり、1番人気では無視するしかない。バランスオブゲームなんかはおいしいオッズがついていると思う。京都よりは東京向き。
一方で1枠を引き当てたダイワメジャー、ダンスインザムードの2頭には期待と不安が入り混じるわけだが、2〜3枠がテレグノシス、ブリッシュラック、ハットトリックなど後方待機の馬が多いため、メイショウボーラーさえうまく捌いてしまえばこの2頭は絶好のポジションを確保できる可能性が高い。あとはダイワとダンスのアトサキになれば、実力的にはダイワに分があると見て間違いないと思う。


安田記念であんまり先行馬を買いたくもないんだけど、バラゲー、ダイワとも思ったほどは人気していないし、ローエングリンとメイショウボーラーがそれほど積極的に行く気がないなら、多少は先行できるほうがいいかもしれない。




問題は追い込み馬、ブリッシュラックとテレグノシス。ただ2頭とも枠があまり良くない。外に回したとしても、追い込みにくい今の馬場が不安だ。
だが超瞬発力型の追い込み馬テレグノシスに鞍上・武豊というのは夢のタッグではある。心情的にはテレグノシスを本命にしたかった。何とか頑張って欲しい。ブリッシュラックのほうは強いのはわかるけど、去年実力見せつけたので今年は流れが少し違う気がする。



◎カンパニー
○バランスオブゲーム
▲ダイワメジャー
△テレグノシス



人気的には7番人気ハットトリックと8番人気バランスオブゲームの間に隔たりがある。「盲点」と呼ぶのも憚られる実績馬だが、バランスオブゲームを入れるだけで結構オッズがつく。今回は中距離実績を侮るなということで。

*1:夜中にブリッシュラックに大量投票が入ったようだが、最終的にはこれが1番人気だろう