キーンランドC

本命はカイザーメランジェ。

4歳馬ながら25戦もの豊富なキャリアの持ち主で、全成績( 5 2 2 16 )は一見平凡だけど、芝1200に限れば( 4 2 2 4 )。そのうち勝ち時計1分7秒台のレースは( 0 0 1 4 )で、1分8秒以上時計がかかるときは( 4 2 1 0 )とほぼパーフェクトの成績を誇っている。父が函館記念を制したサクラオリオン、母父が札幌記念を制したサクラプレジデントで、まさに北の洋芝コースで走るために生まれてきたと言ってもいい。

前々走の函館スプリントSでは7頭立て5番人気の評価を覆して、タワーオブロンドンやアスターペガサス以下を1馬身半完封して楽勝しているにも関わらず、今回また単勝30倍弱の10番人気に留まっている。少し前までは1分7秒台の展開では準オープンでも手も脚も出なかったのに、最近は春雷S0.1秒差3着、鞍馬S0.3秒差5着と踏ん張っていて地力をつけている。前走のアイビスサマーダッシュではスタートで置かれてしまって最後方から最内を回す厳しい展開だったものの、後半よく伸びて0.4秒差7着まで追い上げている。苦手な条件でも好走するほど好調をキープしたまま再び北海道へ。前々走が7年ぶりの重賞制覇だった江田照男を背にもう一波乱演出してほしい。

  

◎カイザーメランジェ

○ライオンボス

アスターペガサス

△ダノンスマッシュ

△セイウンコウセイ

△リナーテ

 

レコード決着級の高速馬場でもない限り基本的には外枠の先行馬が有利なレース。ヒモもそのあたりを中心に。

 

札幌記念

凱旋門賞を目指す有力馬も集結して豪華メンバーだけど、フィエールマンは中距離の前哨戦を2つ取りこぼしているし、ブラストワンピースはここ2戦案外。ワグネリアンも休み明けだし、前走は内有利の馬場だったのであまり信頼できない。サングレーザーも昨年の調子には内容だし、あまり積極的に買いたい人気馬がいない。

 

札幌記念と言えば牝馬。G2昇格以降( 8 4 4 24 )で勝率20%、回収率135%は素晴らしい数字だ。エアグルーヴのような一流馬だけではなく、フミノイマージンフサイチパンドラヘヴンリーロマンスのようにクイーンS敗退から巻き返している馬が多いのもポイント。照準を合わせてきた牝馬は人気を落としたここが狙い目だったりする。

前走期待したものの逃げる気配なく敗れたエイシンティンクルにもう一度期待してみるか。ほかにロードヴァンドールやクロコスミアもいるけど、あまり逃げそうにないし、主張すれば楽に先手を取らせてくれるだろう。マイペースで行ければ兄譲りの良いものを持ってると思うんだけどどうか。

 

もう一つ大穴ならサクラアンプルール。一昨年このレースを制した時のような瞬発力は影を潜めたものの、堅実さが増した。高速決着の安田記念も1.0秒差11着ならそんなに悪い走りじゃない。昨年のこのレースも仕掛けどころを間違えた感じで、もう少し溜めていれば馬券圏内だったと思う。

 

あとは右回り得意のペルシアンナイト。大阪杯はマクリ気味に外を回して失速した。安田記念はスタートで不利を受けて終わってしまったけどそこそこ走っているし、復活するならここという気がする。

 

 

エイシンティンクル

○サクラアンプルール

ペルシアンナイト

ワグネリアン

△フィエールマン

△サングレーザー