マルターズアポジーがハナを主張して誰も競り合おうともせず、武豊が後続に蓋をして単騎逃げでスローの展開。ゴールドアクターとサトノダイヤモンドもあくまでキタサンをマークするポジション取りに集中してペースは上げようとしない。後ろの馬は動くに動けず、マクろうとしても追いつかない。スローのまま直線の末脚勝負で、最後伸びてくる穴馬はヤマカツエース。
展開予想だけなら結構合ってたと思うんだけどな・・・。マルターズアポジーに期待しすぎた。ラップを見るとラスト1000からペースアップしてたのでさすがに逃げ馬にはきつかったか。でも強い馬と騎手が力を見せたいいレースだったし、馬券的にはどうやっても拾えないレースなので悔いなし。アポジーはまたどこかで狙いたい。
ゴールドアクターはもう調子が下降気味の馬かと思ったけど、さすがに地力の高いところを見せた。ただ連勝中のときほど馬が前を捕まえようとする気迫を感じないのは確か。サウンズオブアースはやっぱり連続して好走しにくいタイプかもしれない。昨日までほどではないとはいえ時計のかかる馬場もマイナスだったと思う。大味な乗り方だったシュヴァルグランも一瞬の見せ場だけで沈んだ。スローのジャパンCで差してきた馬は有馬では力を発揮できないことが多い。
もったいなかったのはヤマカツエース。せっかく内枠を引いたのに少しずつ後ろに下がってしまって、さらに4角では外に大きく膨れてしまい、直線では進路を立て直す不利もあった。もしゴールドアクターの直後のポジションを確保できていれば馬券圏内もあったと思う。この末脚を冬以外でも、長い直線でも発揮できるようなら来年はもっと飛躍できそうなんだが。有馬で好走した穴馬は得てして次は人気背負って沈むことが多いのでどうなるか。
