関屋記念

新潟外回りマイル戦は長い直線をいかにフルスロットルで走り切れるかが重要。外枠がかなり有利で、内もそこそこ来るけど、中の4,5,6枠は壊滅的に成績が悪い。馬体もでかい馬ほど成績が良く、一旦加速すると下り坂で止まらない。

「外枠・巨漢」の条件を今回満たすのはミラアイトーン。もともとスプリントホースだったけどマイルに転向してからは一層堅実。このコースでも谷川岳Sで2年連続3着、去年のこのレースでも10番人気ながら0.4秒差5着と活躍している。地味な馬なので今年も12番人気だけど実力ではそれほど劣らない。騎手も変わるし新しい面を引き出せば勝ち負けになるかもしれない。

もう一頭はカラテ。かつては490-500キロ台だったけど去年秋に急激に成長して、530キロを超えてから本格化して3連勝。ダービー卿CTを挫石で回避した影響か前走は大敗したけど、ここに来て追い切り時計は連勝時並みに戻ってきた。7番人気だけどまともに走れば古馬では地力はトップだろう。3連勝の中身を見ても、直線前半よりもむしろ坂を上った後のラストこそ末脚の伸びが際立っている。新潟への適性はかなり高いかもしれない。

 

最近このレースは実力次第で逃げ馬もよく残るので外枠の逃げ馬は警戒したい。道悪になると逃げ馬の成績は落ちるので消せるかと思ったけど、新潟は思ったほど悪化していない。クリスティが人気だけど、このレースを逃げで押し切れるほどの実力の高さは感じていない。嵌れば強いのはマイスタイルの方ではなかろうか。2走前、1年ぶりの復帰戦となったダービー卿CTで4着に好走。相手関係を見ても見事な走りだったと思う。前走新潟大賞典は暴走気味の大逃げに出て後半は全く競馬をしていないので度外視。今はこれくらいの距離の方が合う。

 

あとは人気でもソングラインを押さえるべきか。3歳牝馬関屋記念成績は( 1 0 1 0 )。枠や馬体面の傾向と言い、結局関屋記念の特徴はアイビスサマーダッシュによく似ていて、3歳牝馬が強いという点でもおそらく共通するんだろう。ソングラインは過去2頭より上の実績を持っているので、キズナ産駒の左回り重賞実績の無さや中の枠であることを考えても無視しにくい。

 

◎カラテ

○ミラアイトーン

▲マイスタイル

△ソングライン