WIN5

今年の3歳牝馬は夏の重賞で大活躍中で、キーンランドCでも逆らってまで勝負しにくい。新潟2歳Sもデビューしたての知らない馬ばかり。今週はケンしようかとも思ったけど、WIN5対象レースのうち珍しく4つも芝のオープンクラスが組まれているので、久々にWIN5を買ってみたい。

 

1.苫小牧特別

唯一の条件戦。一頭も知らないので、ここ2戦圧勝の断トツ人気馬を黙って信頼する。

-エマージングロール

 

5.新潟2歳S

基本的に荒れないレースで1-4番人気の回収率が高い。あと新潟外回りらしく外枠が強い。夏の2歳重賞なので前走はみんな新馬戦なんだけど、新馬戦を逃げ切った馬はクラスが上がると負けやすいのはこのレースも同じ。差して勝った馬を優先したい。そうすると人気でもアライバルですかね。前走倒した馬たちがその後軒並み勝ち上がっていて能力はかなり高そう。

WIN5で点数を抑えるためには最低2つは一頭で勝負したい。他のレースと比べると一頭に絞れるのはここか。

-アライバル

 

4.キーンランドC

ダイアトニックがもし復調しているようなら怖いけど陣営のコメントはかなり慎重。ミッキーブリランテは前走よく差し込んだように見えて外の追い込み2頭の方がかえって目立っていた。もっと広いコースの方が向きそうな気がする。前走とても届かないところから追い込んだカツジも気になるけど58キロは辛い。あと基本的に外枠有利なレース。内で包まれると勝てない。

となるとやはり3歳牝馬を中心視せざるを得ない。

 -レイハリア

-メイケイエール

 

3.小倉日経オープン

少頭数ながら混戦模様。ここまで人気馬ばかり選んできてしまったのでそろそろ逆らいたいところ。一番人気ミスニューヨークは鞍上がリーディング98位で不安。ダブルシャープ、スーパーフェザーも勝ち味に遅いタイプ。このへんはアタマはないと見て全部消しちゃおう。

プリンスリターンに期待したい。3歳春まで先行策からの粘り腰で重賞戦線で活躍した馬で、NHKマイルCでは◎まで打った記憶がある。今はオープン特別で善戦を続けているようだけど、最近は脚質が後ろ寄りになってなかなか届いていない。ずっとコンビだった原田和真が降りた前走は道悪と出遅れが響いて後方からよく追い込むも届かず。今回が仕切り直しの一戦。初めての1800だし頭数も少ない方が成績が良いので、前目に付けて本来の力を発揮できそうな気がする。

あとは結構時計が速いようなので1800-2000の持ち時計が豊富なのはワイプティアーズ。ブービー人気ながら5着に好走した鳴尾記念は他のメンバーがその後かなり走っているので高評価。というかユニコーンライオンってこのレースめちゃくちゃ強いよね。宝塚記念の前にこのレースの映像をもっとよく見ておくべきだったなぁ。

-プリンスリターン

-ワイプティアーズ

 

2.朱鷺S

新潟1400のオープン戦はJRA全コース中でも最も追い込みが届きやすい条件。フルゲート18頭だし、ここでできるだけ荒れてほしいところ。差し込んできそうな馬は手広く抑えたい。

-ガゼボ
-アンコールプリュ
-ナランフレグ
-ダディーズビビッド
-カイザーミノル
-ヴェスターヴァルト
-ハーフバック
-ルッジェーロ

 

 

1×1×2×2×8=32点。

 

札幌記念

すっかり復調して少頭数なら崩れないラヴズオンリーユーも、前崩れのオークスでかかり気味に先行しながら粘ったソダシもそれぞれ高く評価してるんだけど、もしかしたら2頭まとめて倒してくれるかもと期待を寄せているのがウインキートス。前走の目黒記念の勝ちっぷりは単なる前残りでは済ませられないほど強く見えた。

全成績( 5 5 3 3 )で、掲示板を外したのは3角で大きく不利を受けて何もせず最下位に沈んだ日経賞の1回だけ。成績表だけ眺めると「毎回安定して走るちょっと地味な先行馬」のように見える。しかし実際のレースぶりを見るとまたイメージが変わる。全5勝はいずれも先行策から上がり最速(4回)または上がり2位(1回)をマークしていて、着差は3馬身差が2回、2馬身差が2回、1馬身半差が1回。つまり勝つときはやたら強い勝ち方をするのがこの馬の特徴で、馬群を一気に抜けて早めに先頭に立って後続を全く寄せ付けない。

じゃあ何でそんな強い馬がキャリア14戦目まで条件戦で苦労したのか。3歳春のミモザ賞でウインマリリンの2着に負けてクラシック戦線の切符を逃して、そのあたりから馬体増とともに差し脚質を先行策に切り替えていくんだけど、その後負けた6回を見ると何と5回も逃げ馬に逃げ切りを許している。つまり、直線逃げ馬が残って他の馬と一緒にそれを追いかける展開になると、末脚のキレを求められるためか十分に力を発揮できていない。逆に、逃げ馬がバテて先行馬が早めに先頭に立って後ろを迎え撃つ展開だと、差し馬並みかそれ以上の末脚を繰り出して毎回のように完勝しているということになる。ペースの違いだけでなく、馬群で他馬と一緒に走るよりも単独で抜け出したほうが強い、という見方もできるだろう。実際、内枠( 0 2 0 1 )、中枠( 2 2 1 2 )、外枠( 3 1 1 1 )の成績を見ても枠順が外のときほど好走しているのがわかる。

非根幹距離の方がこの馬向きの展開になりやすいかもしれなくて、そういう意味でも前走こそ狙い目だったか。2000は少し短い印象で、ここで見せ場なく負けてから秋の大一番で狙う方が大穴にありつけそうな気もする。ただコーナーの半径が大きくてマクリやすい札幌ということで勝負する気になった。この馬自身、札幌成績は( 1 1 0 0 )と実績あり。さらに父ゴールドシップも函館・札幌で( 2 2 0 0 )、母イクスキューズも( 1 1 1 0 )と札幌重賞の活躍馬だった。ついでに鞍上の丹内も、オープン以上では函館で勝率11%の回収率175%、札幌は勝率6%の回収率220%、それ以外では勝率2%の回収率20%という北海道専用ジョッキー。ここで来る要素は揃っていると思う。

 

トーラスジェミニが最近2番手からの競馬で結果を出しているので、何が何でも逃げたい馬がいない。場合によっては外を回るロスを嫌ってソダシがハナに立つ可能性もある。前半牽制し合ってスローからまくり合いのロングスパート戦になれば一番理想的。

ウインキートスが来る展開なら、相手筆頭はラヴズオンリーユー。ソダシは血統的な距離不安もあるし、札幌2歳Sを買った時とは馬場の速さも違う。連勝が途切れて流れが悪くなった気もするのでいっそ消してしまおう。

差し馬では昨年2着のペルシアンナイト。前走もブラストワンピースとは枠の差だと思うけどこちらはあまり人気が無い。洋芝、右回り、良馬場、ロングスパート戦の好走条件が揃いそうなここは年に一回の好走のチャンスかも。

あとはサトノセシル。前走クイーンSはスタート後に被せられてあまり良いポジションが取れず、後方で折り合いを欠き気味だったように見えたけど最後良く伸びて3着。1,2着馬はここに出てきても好勝負の馬だと思うし、乗り替わったルメールも人気薄の時の方が怖い。基本的に内枠有利のレースだし、内で溜めて最後馬群を割ってくるようだと面白い。

ステイフーリッシュまで拾うか。GIIで7戦連続掲示板を続けているように堅実な半面、走りが単調で最後しっかり捕まってしまうんだけど、ポジションが前に行けた時ほど成績が良いのは明らか。今回のメンバーでこの枠順なら好位を取れるはずだし、いつも以上に粘り腰を見せるかも。

 

◎ウインキートス

〇ラヴズオンリーユー

ペルシアンナイト

△サトノセシル

△ステイフーリッシュ

 

ブラストワンピースまでは手が回らなかった。前走だけで復調した自信は持てない。全盛期ですら不安定だった馬だし、もうちょっと人気が落ちないと買えない。

 

関屋記念

新潟外回りマイル戦は長い直線をいかにフルスロットルで走り切れるかが重要。外枠がかなり有利で、内もそこそこ来るけど、中の4,5,6枠は壊滅的に成績が悪い。馬体もでかい馬ほど成績が良く、一旦加速すると下り坂で止まらない。

「外枠・巨漢」の条件を今回満たすのはミラアイトーン。もともとスプリントホースだったけどマイルに転向してからは一層堅実。このコースでも谷川岳Sで2年連続3着、去年のこのレースでも10番人気ながら0.4秒差5着と活躍している。地味な馬なので今年も12番人気だけど実力ではそれほど劣らない。騎手も変わるし新しい面を引き出せば勝ち負けになるかもしれない。

もう一頭はカラテ。かつては490-500キロ台だったけど去年秋に急激に成長して、530キロを超えてから本格化して3連勝。ダービー卿CTを挫石で回避した影響か前走は大敗したけど、ここに来て追い切り時計は連勝時並みに戻ってきた。7番人気だけどまともに走れば古馬では地力はトップだろう。3連勝の中身を見ても、直線前半よりもむしろ坂を上った後のラストこそ末脚の伸びが際立っている。新潟への適性はかなり高いかもしれない。

 

最近このレースは実力次第で逃げ馬もよく残るので外枠の逃げ馬は警戒したい。道悪になると逃げ馬の成績は落ちるので消せるかと思ったけど、新潟は思ったほど悪化していない。クリスティが人気だけど、このレースを逃げで押し切れるほどの実力の高さは感じていない。嵌れば強いのはマイスタイルの方ではなかろうか。2走前、1年ぶりの復帰戦となったダービー卿CTで4着に好走。相手関係を見ても見事な走りだったと思う。前走新潟大賞典は暴走気味の大逃げに出て後半は全く競馬をしていないので度外視。今はこれくらいの距離の方が合う。

 

あとは人気でもソングラインを押さえるべきか。3歳牝馬関屋記念成績は( 1 0 1 0 )。枠や馬体面の傾向と言い、結局関屋記念の特徴はアイビスサマーダッシュによく似ていて、3歳牝馬が強いという点でもおそらく共通するんだろう。ソングラインは過去2頭より上の実績を持っているので、キズナ産駒の左回り重賞実績の無さや中の枠であることを考えても無視しにくい。

 

◎カラテ

○ミラアイトーン

▲マイスタイル

△ソングライン