エリザベス女王杯

ラヴズオンリーユーは休み明けに加えて秋華賞を回避するほど順調さを欠いたローテを嫌って消し。デムーロも好不調がハッキリするタイプで、オークス以来重賞27連敗中、グローリーウェイズやアドマイヤマーズを飛ばすなど流れが悪い。

クロノジェネシスは前走強かったので消しにくいけど、オークスではカレンブーケドールに完敗していることからも距離延長はプラスではないだろう。ラッキーライラックも基本的には人気先行タイプだし、距離が向くとは思えない。

前走府中牝馬Sごぼう抜きしたスカーレットカラーが強かったので上がり馬としてちょっと気になるけど、東京1800と京都2200は求められる適性がかなり違う。府中牝馬Sの勝ち馬がエリザベス女王杯で好走することもあるけど、クロコスミア、クイーンズリングオースミハルカトゥザヴィクトリーなど、いずれも東京では先行して好走した馬ばかり。東京1800で切れ味を発揮して差し切った馬と言うと、ディアドラ、ルージュバックノボリディアーナディアデラマドレイタリアンレッドムードインディゴデアリングハートヤマニンアラバスタなど、エリザベス女王杯では末脚不発に終わった馬ばかりが並ぶ。これも消して良さそうだ。

 

人気を分けた4頭がクロノジェネシス以外イマイチなので穴馬探し。去年まで2年連続で本命を託して連続2着のクロコスミアがやはり気になるところ。このレース2度の2着に加えて条件戦で2度56キロを背負った時も両方圧勝していて、小柄ながら重斤量でこそ実力を発揮する珍しいタイプ。今年も順調に来ていて衰えは感じない。ただ鞍上の乗り替わりは気になる。思い切った戦法が取れるかどうか。

 

本命はサラキアに期待してみたい。外枠を引いてしまったけれどもハナに立ちそうなのはこれか。デビュー時から堅実に好走していて昨年はローズS2着、秋華賞4着の実績もある。その後一旦調子を崩したけど、逃げの手を打った今年春のエプソムCあたりから復調してきた。エプソムCは超スローからの瞬発力勝負で2番手にぴったり付けたレイエンダにこそ交わされたものの最後まで粘って0.1秒差2着。内ラチを頼れない展開でも上がり33.0の末脚を繰り出して後続に差を付けながら粘り込む強い内容だったと思う。前走のオクトーバーSでも再び逃げて、2番手のダイワキャグニーに早めに捕まったものの最後まで粘り込んでの0.1秒差3着。牡馬の実力馬とも対等に戦えている。いずれも東京の超スローだったけど、元々溜めてキレるタイプでもないと思うし、京都2200でもう少し締まったペースで逃げたほうが粘り込める目はあると思う。鞍上も川田への乗り替わりで文句なし。 

 

 

◎サラキア

○クロコスミア

▲クロノジェネシス