天皇賞・春

例年以上に高速な京都長距離戦。逃げ・先行馬も揃ったしスタミナ自慢の馬も多くて混戦模様。これなら生半可なペースにはならずに自然とロングスパートの体力勝負になるのではなかろうか。高速馬場でも厳しいペースになれば、長距離適性のない馬は最後の勝負に加わるのが難しくなると思う。

昨年の菊花賞上位組が人気の中心だけど、スローの瞬発力勝負で折り合いとコース取りの差が大きく出た印象で、あまり評価していない。もっとスタミナが問われる展開になるとディープインパクトキングカメハメハ産駒は結構厳しいんじゃなかろうか。一番距離適性がありそうなのはステイゴールド産駒のエタリオウ。ただ大物感を感じないので人気で積極的には買いたくない。

中距離なら前走エタリオウを完封したメイショウテッコンがかなり強いと思うけど、マンハッタンカフェ産駒は結構距離適性が短い。この馬もスピードに勝ったタイプで血統的にも3200は厳しそう。スローなら折り合いを欠きそうだし、ハイペースならスタミナに不安がある。

 

 

本命はロードヴァンドール。 先日の皐月賞のアドマイヤマーズの敗退でダイワメジャー産駒の距離適性の短さが改めて浮き彫りになってしまったけど、この馬は別格。前走の阪神大賞典は時計のかかる馬場で前半からハイペース、さらに中盤ペースが落ち着くと自ら主導権を握ってロングスパート勝負に持ち込んで、直線でも早めに交わされる厳しい展開ながら粘りに粘って3着に入線した。同じく先行したサイモンラムセス、ヴォージュ、ステイインシアトルあたりが壊滅している中であの粘り腰は驚異的。捕まってからの追い比べに強い馬で、ヴォージュと共に後続を離す逃げを打てれば頭まであるかもしれない。鞍上もこのコースで先行すれば頼もしい。

久々にクリンチャーも買ってみたい。もともとずぶい馬だけど、昨年前半は坂路で52秒台を連発するほど調子が良く、実際に京都記念1着、阪神大賞典3着、天皇賞3着と堅実に活躍した。その後しばらく不調続きだったけど、前走日経賞で惨敗してから追い切りが一変。先日は坂路52.5の自己記録をマークした。このデキならこの馬本来の走りができそう。京都は( 2 1 1 0  )の大得意コースだし、皐月賞を1.58.1で駆け抜けているように速い馬場でも十分戦えると思う。

あとはヒモにヴォージュも買ってみるか。ハナに立って逃げたときだけは別馬のように走る。鞍上の和田も言わずと知れた天皇賞・春連覇の経験者だけど、他にもビッグゴールドナムラクレセントで穴を開けたり、人気薄のミッキーロケットやタニノエポレットで掲示板に乗っている。菊花賞でも人気薄のアルナスラインナムラクレセント、ポポカテペトルで馬券に絡んでいて、京都長距離戦での巧さは他のジョッキーに引けを取らない。

 

 

◎ロードヴァンドール

○クリンチャー

▲エタリオウ

△ヴォージュ