七夕賞

ヤマニンボワラクテは名前の由来と福島実績が買われてるけど、基本的には冬馬だと思うし、重賞を人気で勝つほどの実力があるかどうか。AJCCは勝ち馬以外オープン特別みたいなメンバーだったし、中日新聞杯も展開が向いたのにファントムライトあたりにも遅れをとった。福島民報杯もシャイニープリンスに大きく離されて完敗、前走の天皇賞も大敗となると、このメンバーでも掲示板が精一杯じゃないかと思う。
アルバートドッグも重賞で57キロではまだ力不足。小倉大賞典はダコールとの3キロの斤量差に加えてコースの違いが大きかったし、前走もヒストリカルあたりとは末脚に確かに差があった。


地力で最右翼かと思ったシャイニープリンスは大外枠を引いてしまったことが気になる。近年の福島2000では準オープン以上のレベルになると内枠有利が顕著で、ここ10年で8枠は( 0 3 4 52 )で勝ち星ゼロ。2010年以降では7枠ですら( 0 2 2 32 )で勝った馬がいない。それでも下級条件を含めれば内外の成績に差はなくなるけど、今開催に限れば全クラスを通して内に好走馬が偏っている。さすがにこれでは外枠の馬を軸にはできない。


内枠を引いたダコールがいい位置で脚を溜められればあっさり突き抜けても良さそうだけど、問題はこの馬の脚質。これまでにもせっかく内を引いたのに大外を回すしかなかったパターンが多くて、脚質的に頭には指名しにくいタイプ。七夕賞もかつては追い込みがよく届いていたけど、2週目に移動してからは先行馬がよく残っている。
マジェスティハーツも同じ問題を抱えている。夏馬でこの季節になると追い切りの時計自体が変わってきて別馬のように走るし、森一馬から横山典への乗り替わりも面白い。ただかつてノリに乗り替わって人気した時も必要以上に後ろから行って届かなかったし、頭まで突き抜けるイメージが湧かない。


内からすんなりハナに立てそうなメイショウナルトの復活に期待してみるか。夏の福島2000に高い適性を持っていることは確かで、問題は年齢による衰えだけ。さすがに往年の勢いはなさそうだけど、前走鳴尾記念は久しぶりにハナに立って0.5秒差の8着。パッションダンスやサトノノブレスに早めに来られる厳しい展開にしてはよく粘っていたと思う。先行策でもそこそこ粘るけど、やはりハナに立ってスピードで押し切るレースがよく似合う。小柄なこの馬にとってハンデ戦に56キロで出られるようになったことも大きい。去年のこのレースも鞍上津村で好走しているし、今回もチャンスはありそう。


不気味なのは2連勝中の上がり馬ルミナスウォリアー。ペースが緩まない2000への距離短縮が良かったんだろうけど、中山の2000で何度も取りこぼしていたのは気になる。血統的にもローカルよりは大回りコースのほうが合いそう。


◎メイショウナルト
○ルミナスウォリアー
▲マジェスティハーツ
△ダコール
△シャイニープリンス


もう少し時計の速い馬場ならこのメンツで大きく勝負してもよかったんだけど、良馬場でも結構時計かかってるのがどう出るか。