福島牝馬S

近走重賞で追い込んで入着しているパワースポットが人気だけど、もともと末脚自慢でこの馬なりに堅実に走っていたわりに芝の戦績は( 1 1 6 10 )。脚質的にどうしても不安定なので、まだ内が残る福島で大外枠となると軽視するのがセオリーだろう。


もう1頭人気を分け合っているのはオークスと秋華賞で掲示板に乗ったブランネージュ。ただこの2戦の健闘はGIのハイペースや距離を苦にしないスタミナを活かせる展開になったからこそで、スローからの末脚勝負になった女王杯は後方から全く伸びず惨敗、前走の中山牝馬Sも休み明けとはいえ見せ場もなく負けすぎた。古馬牝馬重賞で求められる末脚のキレや短い直線でピリッと抜け出す瞬発力はない。タイトなコースで自分から動いて勝ちきる先行力があるかどうかだけど、シンボリクリスエス産駒は広いコース向きで福島の成績は全体的にかなり悪いし、この馬もペースが上がれば浮上する他力本願タイプという印象。現状では人気先行の感が否めない。


チューリップ賞とローズSでブランネージュを抑えてヌーヴォレコルトらに迫ったリラヴァティが本命。GIで通用する先行力はないとしても、G3で自分の競馬に持ち込んで好走する力があるのはこちらのほう。逃げるのがベストだけど、気分良くいければ2,3番手からでも力を発揮できる。2走前は休み明けの大幅馬体増で内の馬場の悪いところで揉まれて見せ場なく大敗したけど、前走は一変して楽勝して力のあるところを見せた。父ゼンノロブロイに母父シングスピールならコスモネモシンと同じだし福島が合わないこともないだろう。


あとは福島限定馬フィロパトールあたり。ペイシャフェリスも要警戒だけど1ハロン長いか。


◎リラヴァティ
○フィロパトール
▲ペイシャフェリス
△ブランネージュ
△パワースポット
△ウエスタンメルシー