クイーンS

過去18回で逃げ馬が( 7 0 0 11 )という成績を残しているレース。近年は格下が逃げるケースが増えて以前ほど極端ではなかったけど、それでも一昨年アエロリットが逃げて楽勝したのも記憶に新しい。今年は内に逃げたい馬もいるけど、エイシンティンクルに武豊が乗ればこれがハナに立つんじゃなかろうか。去年の夏は重賞級の能力を見せたし、今年復帰2戦はいいところなしだったけど前走は見せ場十分で復調気配。前が十分残れそうな馬場だし1レースではレコードも出たようなので、スピードに任せて押し切れないか。頭固定。

ミッキーチャームは小柄だし56キロが厳しいと見て消し。圧倒的に内有利なことでも知られるレースだし、ヒモは内の馬から。斤量の軽い3歳馬が強いレースでもあるのでメイショウショウブは押さえたいところ。期待したオークスでは外枠からスタートがうまくいかず流れに乗れないまま何もできずに終わってしまった。本来スタートは良いほうだし、内の好位を確保できれば一変しそう。

 

 

エイシンティンクル

○メイショウショウブ

▲ダノングレース

△フロンテアクイーン

△サトノガーネット

△スカーレットカラー

 

中京記念

外枠が強いレースでもあるし、昨日も外枠が活躍していたようなので、内を全部見ないことにする。

本命はキャンベルジュニア。重賞2着3回がある素質馬で、昨年夏からはスプリント路線に転向。キーンランドC0.7秒差4着、スプリンターズS0.6秒差8着とそこそこ走ったけど、やはりテンのスピードについていけておらず、マイルで見せた先行力が影を潜めてしまった。前走カーバンクルSでは10着に大敗してしまった結果今回かなり人気を落としているけど、1.07.0の高速前残り決着で14番手から追走しているようではどうしようもない。今回は久々のマイルに戻った。休み明けから走る馬だし、ここが買い時という気がする。

相手は実力上位のミエノサクシード。ここぞというときに意外と走らないのであまり信頼はおけないけど、着実に成長している。あとはカテドラルも多少人気し過ぎの気はするけどこのメンバーなら。

 

◎キャンベルジュニア

○ミエノサクシード

▲カテドラル

七夕賞

地力が高いのは新潟大賞典2,3着のミッキースワローとロシュフォールの2頭だろう。しかしミッキースワローは良馬場でないと見事に走らない。そして鞍上弱化で頼りない。

ロシュフォールは有力だと思うけど、キングカメハメハ産駒は夏が苦手で、特に7月の重賞成績は( 0 6 2 38 )で勝ち星なし。七夕賞も( 0 0 0 7 )で全くいいところがない。まあ夏というほど暑くもないし地力の高さで圧勝する可能性もあるけど、スタート難は依然として解消されていないし、取りこぼす可能性は十分。

前走同コースで好走したクレッシェンドラヴあたりも人気だけど、七夕賞は内枠有利で、特に8枠は00年以降( 0 3 2 29 )と全く勝てていない。 今週土曜の福島も内枠の活躍馬が目立った。流れにうまく乗ってマクリ気味に進出する脚が求められることの多いレースで、フルゲートの外枠は不利だろう。他の外枠の馬も基本的に軽視。

 

展開のカギを握るのはやはりマルターズアポジー。ここ1年ほどののレースを振り返ると、飛ばし気味に逃げるアポジーを早めに追いかけた先行馬が、流れに乗って直線うまく抜け出してそのまま粘り込んで人気の後続を振り切るというレースばかりが続いている。特に今回はロードヴァンドール、ブラックスピネル、タニノフランケル、カフェブリッツ、ベルキャニオンなど他の逃げ・先行馬が豊富。このあたりでうまく流れに乗れた馬がロシュフォールを振り切る可能性を秘めている。

 このうちブラックスピネルは、単騎で逃げれば強いけど、2番手以下では極端に成績が落ちるので消し。タニノフランケルも基本的には逃げてこそ。2番手から追いかけた場合は大原Sと小倉大賞典で好走しているけど、大原Sは超スローの展開に恵まれて相手も弱すぎた。小倉大賞典もサイモンラムセスが3着に逃げ粘る前残り展開だったのでやはり高くは評価できない。ペースが上がったりプレッシャーのかかる競馬では脆いタイプ。

 

 

ロードヴァンドールは逃げなくても強い。しかし昨年春からの長期休養明け後は大敗続き。スタミナ勝負になった阪神大賞典3着は見事だったので長距離で新境地を開くかと思ったけど、天皇賞は案外だった。最近は長距離へシフトしていたので2000で戦えるスピードが残っているかもやや不安。ただ我慢比べになると粘り込む可能性はあるので押さえたい。

カフェブリッツはもともとダートでオープン入りした馬で、降級後鳴かず飛ばずだった時に、芝に転向した逆瀬川Sで一変して快勝。その後も万葉S4着、ダイヤモンドS3着とそこそこ活躍している。長距離ではピリッとしない競馬が続いていたけど、 中距離なら逆瀬川Sのようにロングスパートで勝ち負けに加わってくる可能性は十分ありそう。

 

 

しかし一番面白いのはベルキャニオン。なんと最低人気になるようだ。

長期休養を挟みながらもう8歳だけど、昨年秋のキャピタルSではグァンチャーレ、タワーオブロンドンほかの好メンバー相手に同タイムの3着と好走している。半年ぶりになった前走では名騎手レーンが騎乗したこともあってレイエンダやダイワキャグニーに匹敵する3番人気に期待されていた。結果的にスローペースで激しく折り合いを欠いて12着と大敗したものの、着差は0.8秒だし、直線前半ではそこそこ見せ場を作っていて力負けではない。休み明けを叩いて、坂路追い切りではここ2週が自己ベスト1位と2位の時計を記録。レーンから乗り替わったこともあって激しく人気を落としているけど、今年全国リーディング13位で重賞3勝の丸山元気なら文句ない。

マイルのイメージが強いけど、元々は1800-2000を使われていて、ホープフルS2着、共同通信杯2着、プリンシパルS1着、GI本番でも皐月賞7着とダービー8着があるように、クラシック戦線にしっかり乗っていた中距離馬。スタミナ自体に不安はない。イレ込みやすい気性もあって近年は短距離を中心に使われてきたけど、マルターズアポジーが引っ張るここならイレ込むことなく流れに乗って、久々の中距離で本領を発揮してくるかもしれない。

 

-18年七夕賞3着パワーポケット

-15年七夕賞3着マデイラ

-14年福島牝馬S3着フィロパトール

-12年ラジオNIKKEI賞3着オペラダンシング

-07年福島記念2着ナリタプレリュード

-04年福島記念3着ラヴァリージェニオ

これは近年の福島重賞で最低人気で馬券に絡んだ馬たち。荒れる福島重賞はやはり最低人気がよく似合う。ベルキャニオンなら頭まであるんじゃないかと思っている。

 

 

◎ベルキャニオン

〇カフェブリッツ

ロシュフォール

△ロードヴァンドール

△ソールインパクト