日本ダービー

皐月賞の3強が強いと思うけど、その中でもし消えるとしたらヴェロックスだろうか。小回りコースでコーナーを回りながら進出してくる脚はマツリダゴッホを彷彿とさせる。一旦抜け出してからの持続力も文句なく、そして前走では叩き合いになった時に最後まで食らいつく根性も見せた。しかし、野地菊Sと東京スポーツ杯のような直線の長いコースで意外と伸びず、前を捕まえきれていない。

これと真逆で、後ろから取りついて前の馬に追いつき一気に交わすまでの脚が究極的に冴えているのがサートゥルナーリア。ダービーで有利なのはこちらの方だろうか。

ただ1倍台になるほど抜けているとも思えないので、消去法的だけどダノンキングリーに期待してみよう。今年の皐月賞は最後11.7-11.6-11.4のようにラストまで加速し続ける異例の展開で、こんなのは近年では05年のディープインパクトの年くらいしかない。ディープの年は中盤でラップが極端に緩んだことで後続勢のマクリを許し、4角入口で前が捕まって、あとは脚を溜めた後方勢が突き抜ける前潰れの展開になった。今年はこの年ほど極端ではないとはいえ、前半から3,4番手を追走したダノンキングリーにとっては脚を溜める暇がないまま厳しい追い比べを強いられたと思う。東京向きの脚を持っていると思うし、サートゥルナーリアとの力差はそれほど大きくないと思う。

 

 

 

土曜の競馬を見る限り今年も内が良さそうだし、ディープインパクト産駒サトノルークス、ロジャーバローズあたりは、内で好位を取れれば結構粘るかもしれない。エメラルファイトもクロフネ産駒で東京の高速馬場は得意のはず。あとは京都新聞杯が強かったレッドジェニュアル。良馬場ならまだ底知れない。外から一気に差すほど強くはないと思うけど、前走くらい良いスタートを切れれば好位を取れるかも。

 

 

◎ダノンキングリー

○サートゥルナーリア

▲サトノルークス

△ロジャーバローズ

△エメラルファイト

△レッドジェニュアル

 

 

オークス

逃げたら底知れないコントラチェック頭で買おうかと思っていたけど、作戦変更。中山1800と東京2400では逃げ切る難易度が違う。牝馬のGIで人気で逃げて押し切る馬といのも結構は珍しくて、00年以降で牝馬GIを4番人気以内の馬が逃げ切ったケースは実は07年エリザベス女王杯ダイワスカーレットしかいない。レッツゴードンキヴィルシーナ、クイーンスプマンテダイワエルシエーロのように人気薄で逃げるのと、注目を集める立場で逃げるのとはわけがちがう。ダイワスカーレットは逃げても先行しても変わらない強さを発揮していて、変幻自在のペース配分で追いかけてきた馬を潰しながら主導権を握り続けることのできる強い逃げ馬だった。コントラチェックはスピードとその持続力に長けているものの、逃げていない2戦では力を発揮できていないように、他馬から絡まれないときこそ力を発揮できる馬。同型ジョディ―が最内から主張するようだと、前走のようにはいかない可能性が高い。前哨戦で逃げて勝った馬はGIでの成績が全く振るわないのも以前どこかで考察した通り。

それよりはラヴズオンリーユーのほうが相手を見ながら競馬をできる分だけ有利かも。3連勝の内容も、強い相手と戦ってこそいないものの、時計も速くて勝ちっぷりに余裕もあるのであまりケチのつけようがない。

 

あとは桜花賞に続いてエールヴォア。前半スローの展開で内枠がたたって後方まで下がってしまって、上がりの勝負では追いつけなかったけど、それでも7着で力のある所を見せた。2着馬との着差は0.4秒。2400ならもう少し前目の位置取りが取れるはずだし、距離不安の多い桜花賞上位組との差は十分逆転可能では。

 

 

 

でもどれも◎を打つにはパンチに欠ける印象。有力馬に消し材料が少ないのでなかなかズバッと絞れない。

大穴でメイショウショウブあたりから入るのはどうだろうか。ダートしか勝っていないけど、デイリー杯ではアドマイヤマーズに詰め寄る大健闘。阪神JFも前潰れの展開で6着なら悪くないし、ニュージーランドTでも2着に好走した。休み明けのチューリップ賞で大崩れしたのを度外視すれば、牡馬相手に重賞2着2回がある実績はこのメンバーでも評価できる。池添もオークスは( 2 1 3 5 )と何度も馬券圏内を賑わせている得意レース。追い切りも坂路自己最速タイで絶好調。外枠だけど早めに前目に付けられるようなら一発がないだろうか。

 

 

◎メイショウショウブ

○ラヴズオンリーユー

▲エールヴォア

△ビーチサンバ

 

メイショウショウブの人気がなさすぎるので、ヒモはもうちょっと広げるかも。

 

 

 

 

 

ヴィクトリアマイル

先週は突然の雹のせいか想像以上に外差し馬場になってしまったけど、Bコース替わりの今週はまさに高速馬場。1分32秒前後か、それを切る時計になりそうだ。後ろに構えると届かないだろうし、かといって先行策から簡単に粘り込めるような甘いコースでもない。展開次第でいろんな馬にチャンスがありそう。

 

ただ東京マイルの高速勝負で一番強いのはアエロリットだと思うので頭固定。牡馬一線級を相手にしても互角に戦えそうなのはこの馬だけ。マイルCSは前走逃げて楽勝した後で本番はスローで目標にされる展開になったのが厳しかった。前走は海外だし、間隔を空けて仕切り直しの一戦で、調教も十分動いたようだしここは本領発揮できそう。この条件と相手関係でこれだけオッズが付くことはもうあるまい。

 

東京マイル巧者のデンコウアンジュが近走絶好調。福島1800では毎回堅実だったけど、今年の福島牝馬Sは力の違いを見せつける圧勝だった。先週のようなちょっと力のいる外差し馬場なら本命でも良かった。後ろ過ぎると届かないし鞍上も不安だけど、今のデキなら押さえておきたい。

フロンテアクイーンもあまり人気がないけど、東京でも堅実だし、昨年の府中牝馬Sではディアドラとリスグラシュー相手の僅差3着。前走で初重賞制覇を達成して勢いもある。デンコウアンジュと同じくメイショウサムソン産駒。オペラハウス系は高速馬場への適性はかなりあると思っていて、2頭揃って突っ込んでくるシーンもあるかも。

あとはレッツゴードンキか。堅実なこの馬がなぜか毎年このレースでは結果が出ていないけど、今年は阪急杯が強いレースだった上に高松宮記念が内で包まれて不完全燃焼の競馬で、余力を持ってここに挑む分だけ例年よりも走れそう。キレる脚と必要に応じて前に行ける柔軟さもある馬なので、本来は適性はありそうな気がする。

 

 

◎アエロリット

デンコウアンジュ

▲フロンテアクイーン

レッツゴードンキ

アマルフィコースト

△ミッキーチャーム